2015年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月6日に開幕した。ナショナルリーグの第46回リーグチャンピオンシップシリーズ(46th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、17日から21日にかけて計4試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツ(東地区)がシカゴ・カブス(中地区)を4勝0敗で下し、15年ぶり5回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。メッツは、初戦の初回表にダニエル・マーフィーのソロ本塁打で先制して以降、カブスに1イニングも得点を先行させないままシリーズを制した。ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおいて相手に一度もリードを許さなかったのは、2012年アメリカンリーグ優勝決定戦でのデトロイト・タイガース以来3年ぶり6球団目である。マーフィーはその一打を皮切りに全4試合で本塁打を放つなど、打率.529・4本塁打・6打点・OPS 1.294という成績を残し、シリーズMVPに選出された。しかしメッツは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者カンザスシティ・ロイヤルズに1勝4敗で敗れ、29年ぶり3度目の優勝を逃した。